今回は赤字経営になる法律事務所が増えていることを紹介したツイートが弁護士や経営者の間で話題になったことの詳細記事になります。
この記事を読むことでTwitterやSNSで、どのような内容の投稿をすると弁護士や法律関係者、経営者に興味が持たれるのかを学ぶことができます。
話題になった及川弁護士のツイート
赤字経営になりました。弁護士を続けていけるかわからない不安が現実に。赤字になっても採算重視や顧客争奪といった市場競争をしたくない。だから弁護士辞めるしかないかな。大好きな仕事ですが同時に生業でなくてはならないので…なかなか辛いですね~そういう弁護士が増えているのではないでしょうか
— 及川智志 (@ShminLo) April 2, 2023
当所では不採算案件が、8年ほど前から増え、最近ではほとんどです。採算を重視すべきでしょうが、困窮の方の受任を断われません。大量広告で全国から顧客を集める大規模事務所は不採算案件を受けているのでしょうか。市場競争により不採算案件の受任者はいなくなるのでは。そういう競争はしたくない。
— 及川智志 (@ShminLo) April 4, 2023
ツイートの分析
及川弁護士のツイートは
66件のリツイート53件の引用リツイート
353件のいいね
10件のリプライ
といった状況になっています。(2023年5月30日時点)
リプライや引用ツイートをしているのは弁護士や経営者が多いです。
ツイートした内容に対して「批判的」なリプライや引用ツイートが集まる結果となりました。
弁護士も独立開業していれば経営者です。私は経営者たるもの絶対に赤字にしてはならないと強く意識しています。とはいえベリーベストも、私の至らなさ故に過去に赤字の年がありましたし、最近もコロナの影響で資金繰りに奔走しました。赤字は業界環境ではなく経営者自身の責任だと思い精進しています。 https://t.co/4lV2aELv6d
— 酒井将 (@sakaisusumu_vb) April 3, 2023
ベリーベスト法律事務所代表の酒井弁護士が引用リツイートで一番多くの「いいね」を集めています(100件以上)
ツイートに批判的が集まった理由
「赤字になっても採算重視や顧客争奪といった市場競争をしたくない」
という内容に対して批判が寄せられました。
批判の要約
弁護士であっても開業した以上は経営者であり、利益を追求すべき。弁護士も競合相手との競争に勝つ営業努力をしなければならない。
ツイートに対する反応
黒字にならない弁護士さんはターゲットを広げ過ぎだと思う。〇〇な人のための弁護士。まずここを決める。 https://t.co/j5lu1RNyzS
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) April 3, 2023
このツイートだけだと、まるで及川先生が「現実」を今まで知らなかったかのような誤解を招く気がします…
— 中野 俊徳 (@kanonjilawfirm) April 2, 2023
及川先生ご自身は今回初めて赤字になったにせよ、弁護士業界はとっくの昔にこういう「現実」になっていて、先生もそれを御存知だからこそ会の改革を求める運動をなさっているのだろうから。 https://t.co/UwBImuHPOX
即独の私からすれば、これまで「やりたいことをやって赤字にならなかった」のが羨ましいです。
— 弁護士社長 伊藤たける|憲法マニア|法律事務所Z@富山 (@itotakeru) April 2, 2023
また「弁護士業で赤字」=「弁護士業で採算重視や顧客争奪をしなければならない」というのも理解できません。
イノシシを狩る弁護士がいたとの話もあるように、お金を稼ぐ方法はいくらでもあります。 https://t.co/8oSUlPpjbW